詩人:さみだれ
君の細胞は真実を求める
数えきれない憂鬱の夜
君の手の細胞が僕の細胞に囁く
"愛してる?"なんて馬鹿げたこと!
昨日君の手の細胞のひとつが死んだんだぜ?
悲しむんだ もっともっと
君は僕のことなんか気にしちゃいけない
フラッシュバックしてよ
君の昨日
ああ、もう時間がないよ
僕は新しい細胞の誕生に立ち会わなきゃならない
君との愛の確認なんて二の次さ!
早くひとりにしてよ
この一瞬は誰にも邪魔されたくないんだ
君は早く家に帰って
君の手の細胞のひとつに線香をあげて
さぁ、早く!