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詩人:どるとる
生まれたその瞬間から
落ち続けている 砂時計
一分一秒たりとも無駄には出来ない
待ってくれないさ 時の流れは
厳かなまでに 終わりへと僕らを導いてく
どんな悲しみも どんな幸せさえも
時は 分け隔てなくはこんでゆく
それは、聞こえはいいけれど 理不尽に奪われる命もある
それを思えば 涙に濡れる 昨日もある
景色の中に そっと
あなたは佇んだまま
どこまでだって
行ける そう思ってた
このままどこまで歩いてゆくんだろう
ただ、道は先が見えないくらい果てまでも続く
目を閉じたまま 耳をふさいだままでも
消えないぬくもりが道しるべ
どんな闇に紛れても僕を照らしてくれる
その光はひどく恥ずかしがり屋で
積み重ねてくいくつもの記憶たち
引いてはまた押し寄せる波の形
きれいごととささやかれて
本当に見なきゃいけない「現実」から
目をそらしたまま小狡く生きてた
晴れ渡る空の下
浮かない顔を浮かべて 君は言ったよ
優しさをください
僕の 腕の中 すっぽり包み込める君の小さな体 僕は全身で愛を叫んでた
景色の中に そっと
あなたは佇んだまま
どこまでだって
行ける そう思ってた
このままどこまで歩いてゆくんだろう
ただ、道は先が見えないくらい果てまでも続く。