詩人:どるとる
流れる川のように ほら時はせせらぎ移ろっていく
そこには なんのためらいも 迷いも無いのにね
僕らは情けなくっていつも ためらい迷ってる
弱さに勝てずに 欲に まみれて
今日も大切な何かに背中向けたよ
あの澄みきった川を流れる水のように
僕も汚れのない心で生きてみたいよ
なんとなく なんとなく 河川敷から
沈む夕日を見ていた
こぼれ落ちたのは
涙だけじゃないはずさ
田畑に敷きつめられた 土は寡黙に 歴史を抱き
いくつもの時代を見てきたんだろう 僕らには想像もつかない悲しみや喜びが
目の前を通り過ぎていったんでしょう
ふだんは開けない窓を開けて
風に 包まれたとき僕は何かに気づいた
あの雲ひとつない青い空のように
嘘偽りなく ありのまま生きたい
いつの間にか いつの間にか 僕の瞳から
あふれ出したしょっぱい涙が 頑張れよと言ってる気がしたんだ
なんとなく なんとなく 河川敷から
沈む夕日を見ていた
こぼれ落ちたのは
涙だけじゃないはずさ
これで終わりなんてことあるわけないはずだ
ボロボロの羽だってまだまだ 飛べるはずさ。