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[185084] 終わらない歌

詩人:どるとる


ゆっくりと流れる時を眺めていました
移ろいゆく時の渦を見つめていました

僕の目の前にはいつでも
絶えず落ち続ける砂時計があって
その砂時計と人は否が応でも向き合うのです

悲しみも喜びも いずれひとつになって
重なり合って 同じ場所に消えていく

僕らの行き先なんて最初から知れている
終わらないものなんて何ひとつない
この世界でも 大切なものを僕らは たくさん手に入れるよ

永遠はなくても終わらないものがある

雫が垂れて 落ちる様に似ているんだ
人が生まれ そして死に絶える様は

僕の頭の中で 回り続けるもうひとつの世界
理想と現実の狭間に立ち尽くしたまま
届かないものにさえ手を伸ばす日々

憎しみも愛しさももとを正せば
誰かを思うこと 出発地点は同じだ

僕らの命に違いなんてあってたまるか
僕らはそれぞれが違う今を生きている
そんな当たり前を笑うなら あなたの心はたちまち腐り果てる

終わりがあるからこそ生きる意味がある

ゆらり ゆらり こぼれ落ちた涙に歌うよ
ねえ 大丈夫さ 明けない夜なんてない
あなたはそれをよく知っているはずだ

僕らの行き先なんて最初から知れている
終わらないものなんて何ひとつない
この世界でも 大切なものを僕らは たくさん手に入れるよ

永遠はなくても終わらないものがある

おしまいのその先にも始まりはあるさ。

2014/05/28 (Wed)
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