詩人:竹村章紗
ある時突然ひとりぼっちになってしまった
あんなに澄んでいた空が濁った灰色になった
綺麗だった花も朽ち果てた
なぜ?
誰かに問いかけた
その人は何も言わずに私にバケツ一杯の水をぶちまけた
なぜ?
また別の誰かに問いかけた
その人も何も言わずに教室の机を私に投げてきた
なぜ?
問いかけようと思ったその時
ふと気付いた
びしょ濡れであざだらけの私を
にやにやしながら笑っている奴ら
あいつらのせいで私はひとりぼっちになったんだ
ひまつぶしのゲームの的にされたんだ
許さない
でもなぜだろう
腑に落ちない気がする
辺りを見回してみる
原因がわかった
ゲームの的になりたくなくて
遠目にこっちをみてる
無関心を装う多くのクラスメイト
そうだ私をひとりぼっちにさせたのは
私をいじめた奴らじゃない
こいつらだ
許せない
許さない