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詩人:チェシャ猫
古いアルバムそっとめくり
黄昏の色の中
少しだけ頬を濡らす
めくるたびに漂う懐かしい匂いと君の微笑みは
少しだけセピアに色褪せて
それでもまだ
未来描いて手をつないでる
あの日あの道も
確かこんな風に茜色に染まっていて
愛おしすぎる時間も
いつしか当たり前のように思ってたんだね
アルバムの中の僕たちは
少し照れくさい顔して僕を見つめてる
あの頃の君に
僕は今どんな風に映っているのかな。。
数え切れないくらいの季節を背負って
僕たちは繋いだ手をそっと離した
振り向くことのない君の背中も
なぜだかとってもキレイに見えたんだ・・・
少しだけ目をつぶって
あの日の君とおしゃべりしたなら
窓からそっと夕日を背景にして写真を撮ろう
何年か後の僕が
思わず微笑むような
オレンジ色の笑顔をして・・・