詩人:魅依
手を伸ばしてた。
唯、認めて欲しかった
此処に居るよって
言いたかった
此処に居ていいよって
言って欲しかった
本当はいつも
泣いてた
誰にも気付かれ無い様に
心の奥底で泣いてた
弱い自分が嫌いで
強く成りたくて
ずっと強さに
憧れ乍
弱い自分を責めた
いいこだと
言われるのが怖かった
嬉しかったけど
怖かった。
悪い子だと
思われたくなくて
偽った自分を
誉められる度に
心で叫んだ
なんで解らないの?
って叫んだ。
きついんだって
独りは嫌だって
そばにいてって
言いたかった
言えなかった
言ったら突き放される
って思ってたから。
もう限界、だよ
目の前が真っ暗だよ
進めないよ
手も伸ばせなくなって
心で泣いて叫んで
家族の声聞く度に
動悸が強まって
息苦しくて
でも
助けてなんて言えないから
ずっとずっと
前から
助けてって
言えなくなった
あの冷たい瞳で
見られる事が怖くて
心から笑いたい
心から泣きたい
何時から泣けなくなった?