詩人:村和緒
暗く雨降る
夏の青嵐の前にポステに言っておいてよかった
六差路をずっと南に行き西へ入る。ここには
ポストの近くに金魚水槽が
そして西へ奥へ
老夫婦が居る
渡す渡す名乗る名乗る
元ミスです、いや違った「じゅうゆう不動産です」
「りほーりほー」と私は元恋人の名を叫びながら、
この白い犬は今日は吠えぬが、眠たげで
夕暮れに来ればむしろ目覚めて居るのだろう
夕暮れの記憶が鮮明に
引きかえし傘の掛かったポストへ
ドッグキャットの車両だ
大雑把に見ると村上龍だと思った
東へ向かうと丹羽外科が見えて来るよ
東へ東へ
今日はこれで止めておこう
北上する
車の荷部が閉まる
前方でポストのがさ入れが始まる
やっと着いた交差点で
東へと方向転換
南下してしばらく家が近付くと
「どけ」か「わけ」か知らぬが
再びがドアがシュリーセン(閉まる)
そして三度東方へちょっと行くと
家へとたどり着く
インスタントカレー食べて
白薔薇とフリージアと共に
写真を撮って貰って終り