詩人:どるとる
僕らはとても弱い生き物だから
そんなには強がれないのです
街の雑踏の中に紛れ込んでるだけ
寂しさはどこまでもついてくる
例えば この街の片隅で 誰かもわからない人の死を悼むことが出来たなら
まだ心は消えてはいないだろう
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ
僕らはとても 頭がいい生き物だから
いつでも利益を最優先に考える
例えばその頭の良さを人の為に使えたら
きっと誰からも好かれる人になれるだろ
例えばそこにある 当たり前な毎日の中
そっと見え隠れする人のずるさや浅ましさが僕にはどうにも見過ごせないのです
そこにある人の心と心が重なり合うその時
何ものにも勝るような力に変わるから ほら見ててごらん
内に秘めた美しさで勝負するのさ
そんなふうに咲いた花こそ美しい
「孤独」の中にあるものと向き合って
目をそらして たまに殴り合って 自問自答
自分が好きになれる僕になるんだって走り出す
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ