詩人:どるとる
あなたの見つめる
夜に潜む悲しみに
そっと 歌います
あなたの聴いてる
悲しい音は
心音と重なって
きれいな音に変わる
泣き出してしまう程にきれいな音だ
僕は世界からだんだん 遠ざかる 遠ざかる
さよならを連れて歩く このままどこまでも
終わりを連れ添って 時の合間を駆け抜ける
何者かの大きな掌の上 今日も捲られるページ
ほら風にさらわれていく僕らの足取り
行き先はいつだって風の気分次第さ
そしてこぼれるのさ
涙はまっすぐ頬伝い
痛みを伝えるように
喜びを手渡す
ほら容易には 旅立てない
この世界はあまりに素晴らしい
この世界はあまりに素晴らしい。