詩人:どるとる
深くえぐられるように傷ついた心を抱え
誰もが 同じような今を生きているんだね
でもね 全く同じじゃないから
重ならない 重なれない 部分がある
目の前で無邪気に笑う小さな花にそっと
手を伸ばして 僕はただ抱き寄せた
そんなに小さな体でもそんなに小さな瞳でもひとりでちゃんと歩ける
僕の仏頂面を ほころばせる 君のその笑顔がにくいね
僕の掌と君の掌を重ね合わせて
その時生まれるかすかなぬくもりに
僕はどんな 答えでも得られない
確かな何かを 感じ取った気がするから
見え透いた言葉などいらない
ただ、君の笑顔がすべての答えさ。