詩人:猫の影
逃げることを肯定してしまったらもうここへは戻れなくなるだろうか逃げることを否定してしまったらもうこれ以上は進めなくなるだろうか振り絞った声も虚空に消えて空はそれでも底抜けに青いギュッと唇噛めば、血の滲む味ペロリと舐めて、僕は決めた