詩人:どるとる
なんでもない
景色の中に
そっと紛れ込んで
羽をはためかせて
カーテン揺らす風
僕は淹れたての
珈琲を飲むのさ
バターを塗った
トーストとサラダ
それだけでいい
それだけでいい
そこに朝がある
ただそれだけのことが僕に今を生きてる
確かな答えを教えてくれるから
そこに夜がある
ただそれだけの当たり前が僕に明日を生きる意味を教えてくれるから
瞼を閉じたまま
もう目覚める事のない眠りに着くまでは僕はまだ負ける訳にはいかない
さあ不変のふところへ飛び込め
さあ限りなくふつうであり続けよう
それが生きるってこと。