詩人:どるとる
夜の中にも夜があって
朝の中にも朝がある
それはすれ違う
僕らの同じようでまったく違う暮らし
いくつもの夜が夜と重なり合ってる
いくつもの朝が朝と重なり合ってる
それでも誰の夜も朝も 流れる速さは同じだからね
終わりが終わりを迎えるときは同じで
始まりが始まりを迎えるときも同じで
いつも重なり合う時の中で僕らは
それぞれの今を互い違いに生きてる
それは悲しいことじゃないよ
だけどうれしいことでもないよ
ただ、流れるままに日々がめくられていくだけ
ただ、なりゆきでなるようになっていく だけだ
それを悲しいと思うかうれしいと思うかの違いがあるだけ。