詩人:快感じゃがー
天衣無縫 と 人は呼ぶよ
何処までも 青い空に
黒いペンキ で
君の名前 を 書いてあげる
君だけが 唯一 変わらないんだ
それって素敵だろう?
叙情詩 なんて要らないよ
何の飾りも ない そのままの
君を生かす鼓動 が全て
僕だけが 唯一 鍵を持ってる
それって素敵 だろう?
誰か にとっての 不幸が
誰か には 恵まれていて
別の 誰か の幸せを
また 誰かは 蔑む
俗世はプラスマイナス
かなしいけど
僕らだけが ずっと
変わらないんだ
それって 素敵だよね
赤いペンキを継ぎ足して
さあ 君ごと
染め抜いてあげる
良いことも悪いことも
二人の前では
同じ
真っ赤な世界に
夢を浸して
僕は書くよ
永遠の二文字
ふたり は ひとつ
ふたり で ひとつ
永遠を見た
確かにあった
だけど失敗だ
もう終わり 手遅れだ
君だけ 去った
僕は 独りぼっち
繋いだ指は硬く 冷たい
僕が 君を 孤独にした
その功罪を
あの 赤い世界 に重ねて
僕は ゆくから
ねえ 待っていて
寂しがり屋な君を
ひとりになんて
出来ない
そうしたら
今度こそ
僕らは 永遠 に なれるヨネ?
(〜容疑者手記より抜粋)