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[185430] 愛は不器用に

詩人:どるとる


花のように 可憐な出で立ちで
僕の目の前で凛と咲いている

夢のように 胡蝶舞う光の中に
僕の瞳の奥に佇む 食べ頃 熟れた果実

手を伸ばして 抱きしめてしまうと
傷つけてしまいそうで
汚してしまいそうで
触れない 触れない

愛は不器用に 明日の夢を語る
僕は不器用に 君に好きだと言う

雨降る日には 屋根の下であたためあう
晴れた日なら 太陽の下で笑う

そんなふうにして
躓きながらも続きの続きを続けてく

ばかみたいに 大げさに笑ってたいんだ
当たり前な喜びや誰かとの時間を

悲しいときだって 泣いたっていいんだ
どこまでも変わらない自分でいたいな

見えない爪が 君を傷つけてしまうとき
人間のいちばん邪悪な部分がはみ出て
互いの醜さが露わになるよ
でもそんなときこそ

愛は不器用なくらいが丁度いいんだよ
なまじしっかりしてると許し合えない

どこか間違って それを笑っていられる
そんな愚かさがどこかで必要なんだよ

そんなふうに誰かを愛したいよ
そして誰かに愛されたいな

愛は不器用に 明日の夢を語る
僕は不器用に 君に好きだと言う

雨降る日には 屋根の下であたためあう
晴れた日なら 太陽の下で笑う

そんなふうにして
躓きながらも続きの続きを続けてく

夜の最果てで
ページは見えざる何者かの手で捲られる。

2014/07/05 (Sat)
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