詩人:夢中人
廃墟に照らす漆黒の燈 それを放つ笑顔の死物 果てた心の息の根停めて 人情両手に束ね喰らう 瓦礫に埋もれた米粒程の魂も容赦無く削ぎ喰らう 逃げ場等は何処にも無い 憎しみも哀しみも関係無しに胃に納める 死神さえも怖れぬ心は 常に傷を抱えてる 光や闇など視界外 汚れこそが愛 埋葬された死者達も眠りを覚まし悲鳴を上げる 希望の扉は破壊済み 絶望の扉も地に埋もれ 帰路も無くして 餓に浸る 全ては僕が死んだから 擬した我が彷徨うのみ 明日を見るまで道は無い 灰のジュースでも飲もうかな 弱い心は我を擬する