詩人:梅宮 蛍
窓の向こうにカラタチの枝が揺れている葉は茶色く痩せてほうぼう禿げていて「きっとあの木はもう実をつけないね」母が何気なくこぼした声が寂しそうで萎んで皺が寄った手がどうしてか 鮮烈に見えてふと視線を移すとカラタチの向こうに空が広がっていた青い 青い空が遥か彼方へ 広がっていた