詩人:右色
つまらない夢を見た断片に恋をして全体を喪失してまう夢だクジラが空を飛ぶくせに僕自身は地べたを這いずり回る夢だ人がたくさん出てくるくせにみんな顔と声がない人間嫌いというわけでもなくかといって一人が嫌いなわけじゃない半端で曖昧な立場にいる僕は理想に近い夢を見てもただ立ち竦み何をすることもなく目を覚ますのだ本当につまらない夢だ