詩人:哀華
走ればいい
そのちぎれそうな足で
叫べばいい
その小さな体で
手当たり次第
ケーブルで繋がれて
きっと誰もが
ドス黒い
本音を隠してるのさ
誰にも言えない
本当の事って
アンタは知ってる?
だって
見えない力の
その支配の下で
錆びたバイクに
しがみついて
世界の終わりを
待つだけなんて
カッコ悪くて
笑ってしまうもの
走ればいい
そのちぎれそうな足で
叫べばいい
その小さな体で
手当たり次第
ケーブルで繋がれて
がんじがらめの
その後
私には
灰色の空と
灰色の子猫と
残像の死骸が残るから
何も怖くないさ
世界の終わりなど
何も怖くはないさ