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[96852] 悲しみカルテット

詩人:甘味亭 真朱麻呂


悲しいことがあるとふさぎ込んでしまう
クセは相変わらずに大人になっても続いた
部屋の隅っこ丸まった背中には悲しい影が帯びていた
傍から見ても歯がゆくもどかしい

君の心の中で
絶えず響いている
悲しみカルテット
時おり君がみせる
涙に胸がひどく痛むんだ
雨の降っているときの濁った灰色みたいに
憂鬱な胸の内
些かの影を忍ばせながら
いくつかの日々を送った
涙と苦悩のあの夏。

2007/02/22 (Thu)
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