詩人:甘味亭 真朱麻呂
悲しいことがあるとふさぎ込んでしまう クセは相変わらずに大人になっても続いた部屋の隅っこ丸まった背中には悲しい影が帯びていた 傍から見ても歯がゆくもどかしい 君の心の中で 絶えず響いている 悲しみカルテット 時おり君がみせる 涙に胸がひどく痛むんだ雨の降っているときの濁った灰色みたいに 憂鬱な胸の内 些かの影を忍ばせながら いくつかの日々を送った 涙と苦悩のあの夏。