詩人:どるとる
僕らは人混みに隠れて悪さを働く
嘘をついて何を隠そうとするのか
道端に落ちていた潰れた空き缶に
今の自分の姿を重ねていました
帰り道、すっかり暗くなった街並み
なんとなく寄ってみた公園
風に揺れるブランコ
期待と不安が渦巻いてる
押し寄せては引いてゆく時代の荒波に
さらわれていく小さな貝殻のような未来
誰が悪いのでもなくただ悪が蔓延ってる
人を責めるなら自分の悪をまず責めるんだ
きりもなく繰り返される日々の交々
カレンダーはめくられていく
絶え間なく明日へ明日へと
僕らを急かすように
今日がやって来て
気づけば明日になる
そしていつかこの物語も終わるかなあ
暮れていく空のかなたで沈んでいく夕日
なんでだろう涙がほほを流れていくよ
確かなものなんて何ひとつない世界で
たったひとつ確かなもの それは今を生きる自分さ
今を生きる自分さ。