詩人:どるとる
人生は想うほど嫌なことばっかりじゃない
ほらね生きていればわかるはずだろう
どんなに悲しくたっていつまでも雨も降ってはいない
かならず時間が経れば青空が顔をのぞかせる
太陽も輝くよ
人生はいわゆる
坂道という人がいる
僕もまったくその通りだと思うよ
上がり下がりの激しい坂道だ
気持ちも同じくらい上がり下がりを繰り返すよ
そこに人の営みがあるかぎり悲しみは人から離れない
だから
大波小波のこの日々を逆手にとりまして
楽しもうよ 楽しもう
どうせ 悲しみが消えないならば その悲しみごと楽しもうよ
少し勇気がいるよ
僕もまだできちゃいないけど 共にそんな気持ちになれたらいい
そうさ
大波小波 上ったり下がったり 本当に疲れるね それでも生きていく僕はもう狂ってるとしか思えないよ
他人の吐き出す 愚痴と文句と癇癪の中
まるで台風の目の中にいるような 気怠い日々の中 なぜか思うよ
こうして生きていくことでさ
いつしか大切な何かを見つけられたらいい
せっかく生まれられた人生だ
割に合うように
最後まできっちり
生きなきゃ損だよ
さあ 大波が僕を飲み込む そして少しずつまた波は穏やかになり油断してたらまた大波が
ああ
一難去ってまた一難
世の中に叫びたいことが山ほどある
それでも僕よ負けず
進め
世の中の荒療治に勝つために
ほら ほら ほら
正しさの神髄を
追いかけてゆこう
世の中の灰汁を
残さずすくい上げよう
大波小波で揺られまくりの日々のその中で。