詩人:どるとる
そっと咲いている花にもあるんだよ
誰かを思う君の心映したような
ひなげしの花がいつもの道に咲いてる
泥だらけになるのも構いもせずに
誰かのために傷つくことも厭わず
走れる人は自分が偉いなんて思わない
ただその人に笑っていてほしいってそれだけです
帰り道足元に伸びた影を見つめてたら
僕が俯くと影も同じように俯いた
僕の本当の気持ちがあふれ出したよ
たとえば優しさや愛なんてものが
この世界に当たり前にあったなら
きっと今みたいに誰かのことを思う気持ちをこんなにも噛みしめることはできないね
そして気づくといつも僕一人だけが悲しいように
思ってる僕がわがままに誰かを羨む
だけどそれはその誰かも誰かを羨んでいる
泥だらけになるのも構いもせずに
誰かのために傷つくことも厭わず
走れる人は自分が偉いなんて思わない
ただその人に笑っていてほしいってそれだけです
ただ誰もが同じスタートラインに立っていて
今という空を見上げている
その瞳に映るものはこの世界の汚さではなく
きっとその汚さの中に光り輝く きれいな人の心
ひなげしのような人を思いやる心。