詩人:どるとる
僕は生きていますか
君は生きていますか
それを確かにするのは一体なんだろう
痛みの中に 安らぎの中に答えはあるのかな
どしゃ降りの雨の中に 晴れた昼下がりの空の下に
誰かの笑顔の中に
ふれたときのぬくもりの中にそれはあるのかなあ
あなたがここにいるから僕もここにいるんだよと
なんのためらいもなく僕は肯きたいよ
あなたが寂しいときには
支えになってあげるから
独りだなんて言わせないよ
あなたはまだ歩けるから 同じように生きる僕といっしょに生きよう
僕は笑っていますか
君は笑っていますか
鏡を見てもほほにふれてみても
わからないことがどうしてもある
夢の中に 街の片隅に幸せはあるのかなあ
いつか見た記憶の景色や 果てしなく広がる海や
交わしてきた言葉とか 降るような星の夜
はじめて誰かを抱きしめたときのあの鼓動の中にそれはあるのかなあ
あなたは僕の光 僕もあなたの光になりたい
すべての闇を照らし出すようなやさしい光に
あなたはまるで夜明けの朝陽のように
この心に新しい朝を届けてくれる
ありがとう それとも愛してるかなあ
あなたと手をつなぐとき伝わるぬくもりがすべての答えならば
生きることは幸せ以外の何物でもない
そして、また
僕は長い冬の終わりにそっと起き上がる
目の前を遮るすべてのカーテンを開け放す
あなたがここにいるから僕もここにいるんだよと
なんのためらいもなく僕は肯きたいよ
あなたが寂しいときには
支えになってあげるから
独りだなんて言わせないよ
あなたはまだ歩けるから 同じように生きる僕といっしょに生きよう。