詩人:どるとる
僕は 流れるように
日々を生きている
時の中 一分一秒の隙間に生きている
寄り添うのは玄関の花瓶に生けられた花くらいのもので
傷ついた僕を見て人は冷たくあしらうだけ
人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる
現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました
見えないのに確かにそこにあるもの
影すらないのに 僕らはそれを信じてる
何故だろう 不思議にも思わない
信じられない見えないものも在るのに
空の青さに この心は 静かに口を閉ざす
あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ
モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない
無修正の現実は すべての人の今に隣り合う
目をそらしても耳をふさいでも
両手で覆うその陳腐な壁の向こうに
今日も血まみれの世界が広がっている
人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる
現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました
あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ
モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない
だから僕は あなたのすべてを愛すことで自分の醜さに素手でふれようとしたのかなあ。