詩人:どるとる
大人みたいな子供でも
子供みたいな大人でも
見えるものが違うとしても
同じ世界見つめてても
同じ音や景色見ていても
すれ違うのは心がそうさせるから
変わりゆく日々の中
変わらないもの探すけど
変わりゆくもの数えたら その多さに悲しくなる
瞼閉じると 一瞬光が遮られるように
さっきの今は今の今とは別物だから
まばたきのあいだにもすべてが 変わってしまう
だから 闇に紛れても光は必ずあなたに朝をはこぶんだ
嘘みたいな本当を
本当みたいな嘘を
信じたり たまに疑ったりする
同じ場所にいても
考えや思いが違えば
当然見える世界も違う
色あせてくものや
色あせないもの
何ひとつ変わらないものなどないと
知っているのになあ
闇の中にも光を期待してしまうのは
どこにいても希望を見失いたくないから
同じように明日も朝が来て夜明けの空に真昼の月が浮かび
やがて夜の端っこでわがままな歌歌うだろう
瞼閉じると 一瞬光が遮られるように
さっきの今は今の今とは別物だから
まばたきのあいだにもすべてが 変わってしまう
だから 闇に紛れても光は必ずあなたに朝をはこぶんだ
たったひとつの朝をはこぶんだ。