詩人:どるとる
僕は今君の声に耳をすましている
僕は今君の仕種に目を凝らしている
なんでもないことがいつも大切だからね
積み重ねていく日々の積み木が崩れる
その日まで何度でも
喧嘩して仲直りして
泣いて笑って
飽きもせず寄り添ってゆこう
僕は僕というものを見つめたまま
僕の中にいる僕とお話しているんだ
くだらないすべてを鼻で笑ったり
舌打ちでごまかしたりするずるさを
悪だと言えたらいいな
恥ずかしくなんかない人を好きになること
手をつなぐこと 抱きしめたりすること
巡り巡る季節の中
また新しい命が
誰かのそばで
産声を上げている
僕の耳にも聴こえるかなあ
恥ずかしくなんかない人を好きになること
手をつなぐこと 抱きしめたりすること
猫背にならなくていい 人を愛すること
自信を持って 寄り添いあえばいい
そして君を好きだと言えばいい
あんなことやこんなこともしたいと言えばいい。