詩人:#聖
振り向かないことくらいわかってる
会う度に遠くなる
都合の良い人
それでもかまわない
欲しいだけあげる
背徳感すら心地よい
今は眼を閉じて
感じて
抱きしめたら
こんなにも暖かいのに
その心の
悲鳴を聞き逃してしまう
その度に
また君は冷たくなって
その癖
泣きそうな笑顔で
君は僕に
ひとりずつになるのはわかってる
都合の良い人
それすらなれない僕
囁く 悪い女 君
言い訳するのが心地よい
またその言葉にしがみついた
僕の涙
その嘘
わざと騙される
そのくらいには
僕は君が