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詩人:右色
『君は星のようだね』
そう言う君はいつも大袈裟だよ
すぐに宇宙とか世界とか使いたがる
私はね
そういう大きな言葉はあまり使いたくないんだ
だってそれ以上に大きなものが出てきたら
どんな風に言っていいか分からないじゃないか
『君はロマンチストだね
でも心配要らないよ
君が世界や宇宙と言ったものより
大きなものを見つけることが出来たということは
君の世界や宇宙が広がったというだけの話で
その大きなものこそが君にとって世界や宇宙になったんだ
僕は思うんだ
そうやってどんどん世界や宇宙を広げていったからこそ
その世界に君がいて
その宇宙に君という星が瞬いているんだとね』
どっちがロマンチストだか分かんないね
でもそういうの
嫌いじゃないよ
だからキスしてあげる
そしたらまた
星だの
世界だの
宇宙だのと言ってくれ
きっと嬉しいから