詩人:どるとる
愛とは 生やさしい猫なで声ですり寄ることじゃない
本当にその人を思うのなら 拳握りしめて
誰かの間違った行いを戒められるんだ
ところがどうだい?
ふと周りを見渡せばほら子を殴れない親さえいる始末
いつから愛はこんなに貧弱になったのか
叱りつけて叩けばほらすぐに親がしゃしゃり出て子を意味なく庇うだろう
愛は叫ぶ おまえを愛しているんだと
言葉じゃない 体中に伝う血の通った
あたたかさで つよく抱きしめる
愛とは 厳しさの中にあってこそ愛だ
優しさはかりじゃ伝わらない
だから握り拳固めて間違えているおまえを叩くんだ
ああ愛とは結局、痛みを知らない人に人の痛みを教えることだ。