詩人:どるとる
目を閉じたら どんなに大切なものも見えない
耳をふさいだら どんなに きれいな音も聴こえない
でも大切なものはそんな事くらいで
聴こえなくなったり見えなくなったりしないんじゃないかなあ
無音の中にも 暗闇の中にも音はある光はある
言葉じゃない言葉で
声じゃない声で
心に聴かせるように
視覚じゃない視覚で
感覚でも 触感でもなくて うまくいえない愛のかたち つまりは単純なこと
それをいつも遠まわしに言っているだけ
「君が好きだから」
目を閉じても 暗闇の中にも朝は生まれるんだ
耳をふさいでも 世界はたくさんの音にあふれてるよ
いつからか 生まれた気持ちは
どんなに考えを巡らせてみたって
わからない だけどなんとなくうれしい
君のこと思うだけでこんなに幸せだ
それが愛っていうものじゃないかなあ
見えるものより見えないものを
心に映していたい
心を寄り添わせたい
愛なんておこがましい
だから名前は付けない
でもね愛してるって気持ちは本当で
それを伝えようとするたびに
心が萎縮してしまうよ
それも「君が好きだから」
ありがとうなんて柄にもなくて
愛してるなんて もっと似合わなくて
でも君のことを一番だと思う気持ちは
多分愛という体制をとっている
うまいこと言えないけど君のための僕になりたい
僕のための君でいてほしい