詩人:どるとる
内出血みたいに 見えない傷跡が開く
言葉に詰まるといつも意味なく
ため息ばかりつく癖は未だ直らず
心は置き去りのまま
体だけでは帰れない
君を傷つけたまま
ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた
誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい
愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう
ブルースみたいに 口笛で吹く愛なら
ただ嘘をついて 愛したふりをすればいい
でも心が それでは駄目だと言うのです
心と体はばらばら
ひとつにならない
見えてる世界は嘘だ
嘘で包み隠した愛は愛とは呼ばない
下手くそでもいい 手を伸ばすんだ
そして一番大切な人を愛せればそれでいい
世界で一番大切だ
宝物と呼んでもいい
だけど裏を返せばなんて醜い顔をしてるんだ
ひっくり返しに着てる服みたいに 脆い縫い目が丸出しさ
弱さも脆さも 情けなさも全部
隠さないで 見せてよ
僕のも見せるから
お互いに 僕らは似たもの同士だって笑いあいましょう
ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた
誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい
愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう
愛している人を愛することが出来る
それは思うより難しい。