詩人:どるとる
はじめて君を 見たときに僕はなんとなくわかったよ
これが幸せっていうんだと 伸ばした僕の手をつかむ君の小さなその手が僕の心を包み込んだから
言葉にしなければ
わからないような愛ならば
きっとそれはそれまでの愛なんだと思うんだ
何かわからないものを指して 愛と呼ぶとき
名前はなくても触れるぬくもり その優しさに僕らは気づく
誰かに愛されて 誰かを愛して
うまれてはじめてのことが増えてゆく
数えても数えても数え切れないよ
君のその笑顔 僕には太陽に見えたから
見えない 瞼の裏や胸の奥 いつもあたためてる 思いがここにある
それが愛だよ
何かが不安で仕方ない 不安の中にあるものと
向き合って見えるもの その向こうにあるものを 君は知っているのかな 試すような瞳に嘘は暴かれてく
僕がついた嘘は
きっと僕をだめにする
立ち止まる ああ立ち止まる 風の中
揺れる時の観覧車 命を運ぶ
僕らもいつかは離れ離れ だからこそ一度きりのこの時間を生きる
誰かを思って 誰かに思われて
その度うまれてはじめてのことを知る
本当に大切なことはなんだろう
答えのない日々の中 舟はただ進む
あなたに出会えたこの奇跡に そっと頬寄せ 愛しいと心から思えたら
その時はじめて僕は君の 君は僕の愛になる
愛になる。