詩人:どるとる
何もないさ どんなに走っても 1秒さえ戻らない
何もないよ どこを探してみても 僕からはみ出せないよ
1日が 夕暮れに 追いついて もうすぐ夜がこの街並みを染めるとき 気づくんだ
いろんなものを今日だけでも もう僕は失って 何かを手にしていただろう
通り過ぎていく 車の列を 横目に僕は 空とにらめっこしていた
変わらないもの 変わってゆく何か
思って 浮かんでは 消える そんな記憶をとぎれぬように繋ぐ
僕の存在は 透明だから すぐに汚れるし
すぐに見失われる
それでも、消えない何かを僕ら秘めている
だから闇の中でも 星は光り 僕は朝と道連れにはされないでここにいる
僕も君も 夜の闇にのみこまれて 避けられずに知らない間に明日に運ばれていく
いろんなものを今日だけでも もう僕は失って 何かを手にしていただろう
通り過ぎていく 車の列を 横目に僕は 空とにらめっこしていた
変わらないもの 変わってゆく何か
思って 浮かんでは 消える そんな記憶をとぎれぬように繋ぐ
僕の存在は 透明だから すぐに汚れるし
すぐに見失われる
それでも、消えない何かを僕ら秘めている
それでも、色あせない何かに僕ら守られてる
何かに僕ら抱きしめられている。