詩人:どるとる
涙はどこから やって来て
どこへ帰って行くんだろう
いつの間にか うれしいことや
悲しいことがあったとき
このほほを流れてすぐに乾いてく
嘘じゃないよ なのに笑うしかない
そんな 世界で素直になることは難しい
誰かの愛想笑いが
ふと目線を横切ってく
その時その人の顔は涙より悲しく見えたのは何故なんだろう
まるで世の中はサーカスだね
人の笑顔なんてだいたい嘘だ
本当は 泣きたいときもあるだろうに
本当に 悲しいときほど笑顔を強要され 泣くことは悪と蔑む
子供の笑顔は 天使のように愛らしい
大人の笑顔は 悪魔のように狡猾で嘘臭い
道化師の顔した とってつけた笑顔で
生きることを もし幸福などと嘯けば
化粧に隠れた素顔に忽ち雨が降る
人混み 宛もなくさまよってみれば
ほら誰も同じような顔 生きることに疲れていませんか?
何かを我慢しすぎていませんか?
あなたの顔は あなたをごまかしている
その笑顔だって 本当は嘘なんでしょう?
醜くてもいいから本音を見せてよ
誰かの愛想笑いが
ふと目線を横切ってく
その時その人の顔は涙より悲しく見えたのは何故なんだろう
道化師の顔した とってつけた笑顔で
生きることを もし幸福などと嘯けば
化粧に隠れた素顔に忽ち雨が降る
そして 余計な化粧が落ちた顔に
本当のあなたの気持ちが浮き出る
とても素直な顔だ
多分一番好きな顔だ。