詩人:どるとる
万華鏡のぞき込んでいるみたいだな
見えているものが全部きらめいてるから
すれ違うように絶え間なくめくられていくカレンダー
少年だった僕らには捨てても捨てても
捨てきれないほどの時間があった
その中で 見つけたものは宝石みたいに
今も僕の中で そうたとえば水しぶきのように数えきれないくらいの思い出になって輝いているんだ
あぜ道を汗だくで駆け抜けていく
あの頃誰もがそんな少年だった
瞼閉じれば ほら記憶の中にまだ枯れずに残ってる
線香花火 君としゃがみ込んでどっちが長持ちするか競った
どうして言えなかったんだろう
君のことあんなにも好きだったはずなのに 目を奪われてたよ あまりの君の眩しさに何も言えなかった
それは多分、万華鏡みたいに
キラキラと輝いて
思い出すその時
僕の心に 思い出という素敵なものをくれるんだ だから
今も君が好きだよ
その気持ちさえ変わらなければそれでいい。