詩人:どるとる
似たような人の中に
似たような顔がある
似たような出で立ちで
猿は猿のように
犬は犬のように
人は人のように
それぞれ決められた
「らしさ」を貫く
まるでパントマイム
勝手な「自分」を押しつけられてる
ありもしない壁をそびえ立たせて
その壁を相手に戯れている僕らは滑稽だ
同じような色の中に
同じような塗り残し
ほらね、誰も君を知らない
猿は犬にもなれる
犬だって猿になれる
人からもはみ出せる
考え方をひとつ変えればいいだけ
それはパントマイム
いつからか誰かがつくった鳥かごに
みんなが こぞって入り込んで それがすべてだとさえずっているだけ 僕らは滑稽だ
まるでパントマイム
勝手な「自分」を押しつけられてる
ありもしない壁をそびえ立たせて
その壁を相手に戯れている僕らは滑稽だ
世界は滑稽だ。