詩人:どるとる
記憶の中に
しまい込んでるもの
ひとつ残らずに
思い出と呼べるかい
花びら降るように
時が満ちていく
命に注がれるのはいつかあふれる
運命という名の短すぎる永遠
それは見紛うことなきあざやかな場面
見つめつづけることは出来ない
太陽のようなまぶしすぎるほどの光
それは 忘れ得ぬあざやかな場面
透明なその輪郭をなぞるのは意識
イメージするのさ未来染める絵の具
塗り残しのないように染め上げよう
たとえるなら色だけど色じゃない白
それを染めるのは頼りないこの指先
音と音をつなぐように ひとつにするのさ
いつかこの世界を
その音が 染める日を待ちながら
それは見紛うことなきあざやかな場面
見つめつづけることは出来ない
太陽のようなまぶしすぎるほどの光。