詩人:どるとる
君の一歩は
画用紙に 絵筆が
最初の一筆を
おろすのと似ている
踏み出したその
一歩が その踏み出した場所に
色をつける ほら何もない景色が
あざやかに染まる
あざやかに染まる
未来はそうやって
少しずつ絵になる
完成を目指しているようで
僕らは終わりのない絵を描いてる
途中で間違ってもいいのさそれもまた人生
さあ色んな色で世界を染めよう どんな色にするのも君の自由だ
さあどんな未来が
描かれるかなあ
僕にもまだ
わからないんだ
今日もまた
未開の地に
最初の一筆を
静かにおろす
静かにおろす。