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[185997] 待ち合わせ

詩人:どるとる


いつも なんとなく
何かを待っている
いつも なんとなく
誰かを 待っている

日が落ちるその時を
葉っぱが色づくその時を
思いを伝える決心がつくその時を

人は そんなふうにいくつもの
「その時」を積み重ねて生きていくんだね
間違っても 躓いても挑んだ今日があるなら
何も恥ずかしい事なんかないからね
安心して泣くといい

涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る

寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ

いつも どっかしら
誰かを待たせている
いつも どっかしら
何かを待たせている

凍てついたような誰かのその手を握るその時を
愛してるって言ったきりの半端な恋を

つまりは隠れん坊してる僕の心を
目印もない 道だから たとえば
迷ったとき 寄り添える誰かと
一緒ならば きっと寒い夜もあたたかい

季節はずれの雪が降るのさ
深すぎる傷跡を白く染めるように

記憶の中に埋もれた幾つかの光を
探し出す旅に今から出かけよう 君と
手作りのチンケな地図 幸せと待ち合わせだ

涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る

寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ

君に遠まわしに好きだって言ってみたんだ。

2014/08/13 (Wed)
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