詩人:阿紀奈
君と心の底から愛し合ったね。あの頃は遠い昔だけど…、この桜並木はあの頃と変わらない。桜が咲き乱れ、その花びら舞う景色の中を君と手を繋いで歩いたね。春になると思い出すよ。もうあれから幾つの春が過ぎたんだろう?僕の隣には君じゃない人が居る。君の隣にも僕じゃない別の人が居るんだろうね。でも忘れないよ。初恋だったから。忘れられない。淡くて…甘くて…ホロ苦い…それはチョコレートのような初恋だったから。