詩人:是清。
全部塗り潰すモツズブラツクな御空妾の部屋の黒電話今でも嗚呼未だに鳴る事無い機械音に怯えてゐるの怖くは無いきつと云へるわ一夜限りの事だと其れ位の想いだとだうして二度と来ない感傷に全て預けてしまつたの後悔何て役にも立たないいづれにしてもまう遅い無様に追ひ縋りたくは無い明日も多分降るわ、妾の涙に相乗して流れる雨追ひ慕ふ此の邪魔な心取り去つて。