詩人:あんじ
小さな花はいつもそこに咲いている。気にも止められていないことをわかっていながら、凛として咲いていた。 男の子はタンポポが好きだった。女の子はタンポポに興味もなかった。それでも男の子が好きな花だから、大切に大切にしたどこにでもある花ダンデライオン。愛しく思う、ふたりの想い男の子と女の子の間にはいつもダンデライオンが 咲いていた。