詩人:aria
ピカピカの光線銃
最新のレーダー
巨大化するロボット
オプションは一人前
守るべきものもないくせに
平穏を求める傍ら
自分を呼ぶ悲鳴を望んでた
戦わないでヒーロー
絵に描いたような
悪なんてそうそういない
戦わないでヒーロー
真の平和は
開いた拳の中にある
大義の名の下に成敗
鳴り止まない賞賛
正しさという優越感
愛されることが得意
愛すべき人もいないくせに
踏みつぶされた花を
弱さのせいだと責めたてた
戦わないでヒーロー
憎むべき悪党は
胸の内側で作ってた
戦わないでヒーロー
自分の中の敵だって
いずれ守っていけるから
シーツのマント翻して
土管の上に参上して
華麗な着地をきめて
アスファルトをかけてった
あの子が泣いてるからって
一人で寂しがってるって
君にしか聞こえない声
飛べないヒーローを待つ声
二の足を踏み続けた
譲れない夢があったくせに
本当は孤独だった
君が隣で笑ってたのに
戦わないでヒーロー
世の中は
憎み合いが多すぎた
戦わないでヒーロー
「正義」の仮面を
海に放って
戦わないヒーロー
必殺技は
いつだって
向き合って
受け止めて
抱きしめて
愛おしくおもうこと