詩人:どるとる
僕がここに存在している理由はきっといつまでもわからないから
誰かに聞かれてもこたえようがないだろう
でも僕は思うんだ
存在しているから存在している
あたりまえなことだけど
なぜかそんな曖昧な言葉でしか片づけられない僕らには似合いの言葉さ
存在の証を 見せてみろと言われても
きっと何ひとつ言えやしないんだろう
だからせめて僕は言いたいよ
この場所に存在していることこそがもう存在の証だと
君に見えているこの僕が存在している証だと
命の影があるとしたら
命に影ができるとしたら
きっときっとこの僕こそがその影です
あなたに見えている
僕が僕から見た僕でもあるように
僕は僕でしかない
この僕で
君もまた同じだろう
またとない存在は
曖昧で不確かな存在で
そんな自分自身をただいつも信じることでつまらない幻じゃない そう思いたい
いつでも自分を疑うことはたやすいから
自分の存在を自分で疑ってしまったら自分は誰が信じてくれるのだろう
僕が今 ここにいるように
君の瞳に映っているように
君も今 ここにいるんだよ
僕の瞳に映っているからね
見えないものは見えないから存在しない
だけれど気持ちや思いは心で感じればわかる
見えないもの
見えるもの
その境目なんていつ崩れてもおかしくないけど
存在の証を 見せてみろと言われても
きっと何ひとつ言えやしないんだろう
だからせめて僕は言いたいよ
この場所に存在していることこそがもう存在の証だと
君に見えているこの僕が存在している証だと
命の影があるとしたら
命に影ができるとしたら
きっときっとこの僕こそがその影です
僕が今 ここにいるように
君の瞳に映っているように
君も今 ここにいるんだよ
僕の瞳に映っているからね
君は確かな存在で
僕も確かな存在だ
そんなふうに互いの存在価値を認められれば。