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詩人:morning star
エメラルドグリーン色の海で
押し寄せては還る波の群を
眺めながら、
無人の刻の流れる時間を数えながら
忘れて居た日々を蘇らせたいと
切に願う憶いを、
虚空(くう)へと放り投げながら、
砂浜で座りこんだ、私の幾千の涙の粒は、
宇宙と是の生命とを結ぶ“三千大千世界”
其の最中に融けたまま…
いつの日にか、にじ色の雨粒と成り、
私の精神(こころ)を楽しませてくれるかしらと、
ぼんやりとつぶやくようにしては、
さざなみのむこうがわで観えた水魚の思いへと託した晴れ渡りそうな
午後の澄み切ってゆきそうなあたかも瑠璃明鏡のよな、
“法界の理の燦たる明かりのともし火”へと手を差しだした