詩人:さみだれ
カラカラカラカラ笑う
ああ、そうだ。君たちだ。
君たちは何か嬉しいことがあるとよくそうする。
カラカラ、カラカラ
赤子をあやす、あれだ。
あれが君たちだ。
立派な役割だよ。
シクシクシクシク泣く
君たちときたらいつもそうだ。
他人の不幸を自分のことのように見せる。
シクシク、シクシク
トイレを磨く、あれだ。
あれが君たちだ。
立派な名分だよ。
君たちの手は生暖かい。
どれほどの人の痛みや血を見たのだろう。
君たちの手は信じるに足りない。
すがりついた人を振り払ってきたのだろう。
君たちの手は綺麗なものだ。
汚いものから逃げ続けてきたのだろう。
そうやって今ここにいて、救いを求めている。
君たちはおよそ人間。