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[186116] 童貞処女

詩人:どるとる


まだ何も知らない
本当の痛みも悲しみも苦しみも見たことがないのなら幻と変わらない

我が子を抱いたこともない
産声も聞いたこともない少女が
すぐに死にたいと言い命を軽んじれば その命は汚れてしまうよ

処女膜を突き破るのは偽物の愛じゃなくて 血の通った
優しい優しい愛であるように 僕は願うよ ゆっくり君の深淵に足を踏み入れる

僕は血にまみれた
君の大事なところを
醜いなんて思わない
だからそっと呟くよ
「僕の童貞をあげるから君の処女をください」
その決意を誰が笑うことが出来るだろうか
忘れないで その時の痛みが生きてることを確かにする

小説の中の物語
リアルと呼ぶにはあまりにロマンチックできれいすぎるきらめく夢物語

子供の重さを知らない僕は
子供の気持ちも知らないから
愛せない 愛し方も知らない ねえなにが愛なんだろうか

ねえこの汚れた世界では 性行為を 単なる卑猥な行為と勘違いしているやつが多いよ だからだから交わる本当の意味を伝えなくちゃ

僕は君の中で ひとつになる 君と

僕は血にまみれた
君の大事なところを
醜いなんて思わない
だからそっと呟くよ
「僕の童貞をあげるから君の処女をください」
その決意を誰が笑うことが出来るだろうか
忘れないで その時の痛みが生きてることを確かにする

世界の真理ってやつに 少し歩み寄れる
そんな気がする
だから 僕は君に「はじめて」を捧げたんだよ。

2014/08/23 (Sat)
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