詩人:どるとる
夏の青い空見上げながら 自転車で駆け抜けていく日焼けした少年
ひとつ水たまり よけて 目的もなくひたすら行けるところまで
僕らは 思い出を描くように
心に絵を描いていた
見えない鉛筆で まだ真っ白な画用紙に思い出を描いていく
へたくそな タッチでまだあどけなさ残る
曲がりくねった線がかわいらしいね
描かれた思い出は いつまでも消えないで
瞼閉じればほらこんなにも鮮やかに
心の中にいつでもあの日見上げた青空が広がっているんだ
忘れないで 今 もう二度と
帰れない 夏が 夜空に大輪を咲かせるから
へたくそな タッチでまだあどけなさ残る
曲がりくねった線がかわいらしいね
描かれた思い出は いつまでも消えないで
瞼閉じればほらこんなにも鮮やかに
心の中にいつでもあの日見上げた青空が広がっているんだ。